《事例1:発音の改善を目的に来院されたお子さんの事例》
- 症状
- カ行をうまく発音できない。カ行の発音がタ行に聞こえる。
- 目標
- 舌の動きを良くして正しい発音の仕方(舌の使い方)を身につける。
- 経過
- 舌の動きを良くするために舌の体操と、経過に合わせたガ行の発音練習を実施。
- 経過
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- 舌の動きを良くするために舌の体操と、経過に合わせたガ行の発音練習を実施。
(カ行が言えていない場合、たいていガ行も言えていないことが多いため、「ガ」で発音練習を進める。) - まずは「ガ」を上手に発音できるように舌の奥の方を持ち上げる練習から始め、単音、単語、短文、会話の練習へとステップアップさせていった。
- 舌の動きを良くするために舌の体操と、経過に合わせたガ行の発音練習を実施。
- 結果
- 数ヶ月後に発音は改善し、卒業となった。
《事例2:自閉症スペクトラムのお子さんの事例》
- 症状
- 挨拶もできず、席に着くことも難しかった自閉症スペクトラムのお子さん。
- 目標
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- 言語療法の流れを理解し、席に着いて課題に取り組めるようになること。
- 言語聴覚士の指示に従って動き、「できた」と報告できるようになること。
- 経過
- 足形やスケジュール表を使って挨拶する位置や、その日にやる予定の課題を視覚的にわかるようにして毎回取り組んだ。言語療法で実施する課題は日によって異なるが、ひも通しやシール貼りなどの作業課題と指示された絵カードを選択する言語性の課題を組み合わせて実施した。
- 結果
- 半年くらいで挨拶をすることやスケジュール表を使いながら課題を進めることは理解してできるようになった。集中力が短いため離席はしばらく続いたが、1~2年後にはだいぶ落ち着いて課題に取り組めるようになった。